1977年以降のWilliamsブランドのマシンリストとコメント


マシンリスト 1977〜1999

年度 マシン コメント
1977 LIBERTY BELL
アメリカ建国200年を記念するマシン。同じテーマでBallyはFreedom、GottliebはSpirit of ‘76をリリースした。Liberty Bellは当時のWilliamsによく使われた、大きな1枚のドロップターゲットが4ヶ所にあった。
1977 BIG DEAL
Williamsの最も有名なピンボール・デザイナーSteve Kordekによるマシン。右上のホースシューレーンも彼マシンの特徴といえよう。
1977 HOT TIP (EM)
競馬がテーマのマシン。ちょうどソリッドステイとマシンとの端境期で、同名のソリッドステイとマシンが後に作られた。ドロップターゲット、スピナー、キックアウトホール、メッセンジャーボールと、さまざまなパーツが使われていた。
1977 LUCKY SEVEN (EM)
これも同タイトルのソリッドステイとマシンが後に作られた。ドラム式の生産台数は極端に少ないが日本にも輸入されていた。カジノがテーマのマシンで、3つのスロットがフィールドにあった。バックグラスが印象的だった。
1977 RANCHO
Williamsの創始者Harry Williamsのデザイン。西部開拓時代がテーマだが、当時はこのモチーフもピンボールに多用された。ルールは当時としてはオーソドックスだが、右上のポケットキッカーが特徴だろう。
1977 ARGOSY
アルゴシーとは中世の地中海で使われた大きな船のことを指す。一般的に財宝を積んだ商船だった。1つだけのトップレーンや左のオープンゲートなど、ちょっと変わった台である。
1977 WILD CARD
カードゲームがテーマのピンボール。Williams最後のドラムマシン。戦略性が要求される台だった。
1977 HOT TIP(SS)
Williamsの量産タイプのソリッドステイとマシン第1弾。プレイフィールドやルールはドラム式と一緒だった。
1978 LUCKY SEVEN(SS)
これもドラムタイプとほぼ同一。ソリッドステイとマシンといっても、サウンドと言えるものはまだなく、チャイムを敲いてメロディーを奏でていた。
1978 WORLD CUP
サッカーがテーマのピンボール。フライヤーにはサッカーのスーパースターKyle Rote Jr.が登場している。ゲーム内容も面白い。
1978 CONTACT
Williams初のワイドボディーマシン。左右ともダブルフリッパーなのが特徴。フリッパーボタンの押す強さで、下段のフリッパーだけを上げたり、上下ともフリッパーを上げたりできるデュアル アクション フリッパーという機構を採用していた。
1978 DISCO FEVER
映画「サタデー ナイト フィーバー」の大ヒットに影響を受けたと思われるマシン。当時は版権を取らない「パクリ」のような台も多かった。湾曲したバナナ フリッパーを始めて採用した。
1978 POKERINO
トランプのカードがテーマのワイドボディーマシン。変わったメッセンジャーボールがあり、左右ともダブルフリッパーだった。
1978 PHOENIX
Barry Oursler 最初のデザインのマシン。オーソドックスなルールだが、ワイヤーで坂が作られていてその奥のターゲットを狙わせる、というフィーチャーがあった。
1979 FLASH
Williams最大のヒットピンボール。2万台近くが製造された。WilliamsでSteve Ritchieが初めてデザインしたマシン。ルールはシンプルだが、派手な視覚的なライトと効果音が印象的だった。
1979 STELLAR WARS
映画「スター ウォーズ」公開と同時期に発表されたマシン。ステラー ウォーズというタイトルが泣かせる。ワイドボディーマシン。
1979 TRI ZONE
トリッキーなフィールド構成を持つピンボール。しかしルールは意外とシンプルだった。
1979 TIME WARP
Williamsのバナナフリッパー第2弾。ボーナス倍率が10倍まであり、ボーナスと倍率を上げてコレクトボーナスのホールを狙うのがポイントだった。
1979 GORGAR
ピンボール業界初の喋るピンボールとして有名。フライヤーにはソノシートが付いていた。
1979 LASER BALL
トップレーンとロールオーバースターで1〜10までをそろえるのがポイント。Williamsには珍しくエキストラボールとスペシャルを取る方法が複数存在した。
1980 FIREPOWER
3ボールマルチを採用したマシンで、大ヒット作となった。マルチボール開始時にカウントダウンが始まる演出や効果音は斬新だった。
1980 BLACKOUT
宇宙がテーマ。ルールはオーソドックスだが、面白い。オービットショットがある。このプレイフィールドとほぼ同じなのが、WARLOK(1982年)だが、ルールはまったく異なる。
1980 SCORPION
2ボールマルチボールができるワイドボディーマシン。左上にミニフィールドがある。マルチボール中の時間でフィーチャーが獲得できるというユニークなルールがあった。
1980 ALGAR
わずか300台程度しか作られなかったレアなマシン。日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1980 ALIEN POKER
カードがテーマのマシン。プレイフィールドがほぼ同じなのが、LASER CUE(1984年)だが、ルールは若干異なっている。
1980 BLACK KNIGHT
Williams初の多段階構造(バイレベル)マシン。2〜3ボールマルチ、時間性のドロップターゲット、マグナセイブ、ミステリーポイント、ラストチャンス、等々さまざまな斬新なフィーチャーを盛り込んだヒットマシン。リプレイ時の音が、コイルによるノッカー音ではなくベルだった。複数プレイのとき、最も得点の高いプレイヤーは時間性のおまけゲームができ、スペシャルはその時のみ取れた。
1981 JUNGLE LORD
左上に独立したミニフィールドがあるマシン。バイレベルマシンで、右上のホールでミニフィールドのパチンコができた。この完成とマルチが関係しており、時間性のフィーチャーがさらに連動していた。おまけのボール(エキストラボールではない)が取れるという仕掛けもあった。
1981 PHARAOH
バイレベルマシンでマグナセイブあり、最高得点者への時間性のおまけゲームありとBlack Knightと似たゲーム内容だった。
1981 BLACK KNIGHT LIMITED EDITION
Black Knightのリプロダクションマシン。ゲーム内容は同じで、アートワークの違いもほとんどなかった。
1981 SOLAR FIRE
当時Williamsの主流となっていた、マルチボールのできるバイレベルマシン。上のフィールドはGRAND LIZARD(1986年)とほぼ同じ。
1981 BARRACORA
有名なピンボール評論家であるRoger Sharpeデザインのマシン。幻想的なバックグラスが印象的。シーケンスのみで倒せるドロップターゲットや、変則的なトップレーンのルールを持つ。
1982 THUNDERBALL
プロトタイプのみが作られたピンボール。非常にトリッキーな高低差を持つプレイフィールドで、ルールも変わっている。日本未入荷。
1982 COSMIC GUNFIGHT
2つのトップレーンを持つマシン。マルチボールが可能で、3つのターゲットをフリッパーでレーンチェンジしながら9つのマスを完成させるフィーチャーがあった。
1982 VARKON
Williamsのアップライトタイプのピンボール。BallyのBABY PAC-MANやGRANNY AND THE GATORSのピンボールフィールドが下にあったのと異なり、ミラーに写ったフィールドを正面に見るタイプ。ALLIED LEISURE社のSPOOKSVILLE(1973年)が同様の仕組み。2つのプレイフィールドを持つ。日本未入荷。
1982 WARLOK
プレイフィールドの構造は、BLACKOUT(1980年)に似ているが、ルールはまったく異なる。3ヶ所のドロップターゲットを倒した数を一致させると、エキストラボールリット、全部完成でスペシャルがリットした。
1982 DEFENDER
WilliamsのヒットテレビゲームDefenderのピンボール。マルチボールは右上がロックで右リターンレーンがリリースだった。いろいろな意味で変則的なマシン。
1983 TIME FANTASY
ピンボール業界全体も販売不振に苦しんでいたが、Williamsも例外ではなかった。価格を下げてシンプルなゲームを目指したのがこのマシン。
1983 JOUST
いろいろな模索の中から生まれた対戦型ピンボール。と言っても業界初ではなく、Gottliebが Challenger(1971年)という同様のタイプのピンボールを作っている。なかなかこのような試みは成果に繋がらなかった。
1983 FIREPOWER II
Williamsがヒットマシン、FIREPOWERの続編として製作したマシン。初のワイヤーランプレーンを搭載していた。といってもまだその役割は低かった。ルールは簡単な2ボールマルチを採用しており、シンプルだった。
1984 LASER CUE
ALIEN POKERと同じフィールド構成を持つマシン。と言ってもキックアウトホールがスポットターゲットになっていた。これはコスト削減と故障の低減を狙ったものと思われる。テーマもカードゲームからビリヤードになっていて、ルールも異なっていた。
1984 STARLIGHT
LASER BALLと似たプレイフィールドを持つ。Williamsもリメイク等でコストを削減し価格を下げる方向を探っていた。100台しか作られなかったが、日本にもロケーションテスト台は輸入された。
1984 SPACE SHUTTLE
Williams復活の狼煙を上げたマシン。平易な3ボールマルチ、視覚的な面白さとボイスや効果音が印象的だが、なんと言ってもSPACE SHUTTLEの巨大なオブジェが目を引く。このマシンが不振だったらWilliamsはピンボール事業から撤退する予定だった。まさに分水嶺となった起死回生のピンボール。
1985 SORCERER
2ボールマルチボールマシン。オーソドックスなレターの完成とともに、ランプレーンが高得点へのポイントだった。
1985 COMET
コメットという名前のローラーコースターがテーマのピンボール。なかなか練られたフィールドとルールで、一発100万点ショットがあった。これを取るとディスプレイの得点表示も100万の桁が点滅した。
1986 HIGH SPEED
ピンボールの歴史を変えた傑作マシン。Steve Ritchieデザインのこのマシンは、マルチボール中にジャックポット(大量得点)を獲得するという概念を初めて打ち立てた。ステータス・レポートを採用した初のマシンでもあり、さらに、故障しているスイッチを検出するための自動スイッチテストと、プレイヤーのレベルに応じて自動的にリプレイ点を調整する自動リプレイパーセンテージ等の新機能も採用した。サウンドも効果的だった。
1986 GRAND LIZARD
2〜3ボールマルチができるバイレベルマシン。上部フィールドは SOLAR FIREとほぼ同じ。左右にランプレーンがあり、エキストラボール、スペシャルの取り方も複数あった。
1986 ROAD KINGS
コントロールゲートと開閉式ランプレーンを持つMark Ritchieデザインのマシン。マルチボール中に時間性のフィーチャーがあるのも画期的だった。2ボール目までの得点が低いと3ボール目に「ボゾ」と呼ばれるお情けのエキストラボールが点灯した。
1986 PIN・BOT
分かりやすい2ボールマルチボールが可能なヒットマシン。PIN・BOTはこの後Williamsのキャラクターとして定着し、他のピンボールに登場したり続編が作られたりした。正面のバイザーを開け、2ボールマルチボール中に1ボールをロックしたのち左ランプレーンを通すと、最大500万点のソーラー・バリューが獲得できた。
1987 MILLIONAIRE
フィールドにルーレットを持つマシン。なぜか同時期にGottlieb (PREMIER)もMONTE CARLO(1987)というフィールドにルーレットを持つマシンを発表した。2ボールマルチが可能でなかなかユニークなルールだった。サウンドがとても良い。
1987 F-14 TOMCAT
アメリカの戦闘機F-14 TOMCATがテーマのピンボール。4ボールマルチでサウンドも軽快でヒット作となった。ルールもシンプルで洗練されている。
1987 FIRE!
1871年のシカゴの大火をモチーフにしたピンボール。開閉式の2つのランプレーンと正面のスロープを持つユニークなルールのマシン。3ボールマルチが可能でクラシックなイメージで渋い台だった。
1987 FIRE CHAMPAGNE EDITION
FIRE! の限定生産マシン。キャビネットはオーク材で作られ、通常クロムメッキの部分は金メッキが施されていた。また、バックグラスに炎が揺らめくように見える演出のため、回転する円柱状のパーツが2つ付いていた。ルールはFIRE!と同じ。日本未入荷。
1987 BIG GUNS
王女様を救うというのがテーマの3ボールマルチマシン。投石器のようにランプレーンにボールを打ち出すパーツを持つ。時間性のフィーチャーが多くバックボックスは通常より高く、パチンコのような仕掛けがあった。
1987 SPACE STATION
リターンレーンがないマシン。2段構造のトップレーンを持つ、3ボールマルチピンボール。レターの完成はSPACE SHUTTLEに似ている。サウンドが良く、ハイスコア入力後のデモが秀逸。
1988 CYCLONE
久々のシングルボールマシン。ジャックポットとミリオン中心のルールは、シンプルで分かりやすく人気があった。日本仕様はバックグラスのルーレットが電球の点灯式になっていた。
1988 BANZAI RUN
バックグラス部分もプレイフィールドとして使うという、前代未聞・唯一のマシン。2ボールマルチが可能で、Pat Lawlorのデビュー作。マルチボール中にビッグポイントを獲得できないでシングルボールになると、マルチボールのリスタートチャンスがあったり、ビッグポイント獲得後も高得点のポイントがあったりして、ルールがよく練られている。故障時の補助プログラムも素晴らしい。
1988 SWORDS OF FURY
3ボールマルチが可能なマシン。マルチボール時にジャックポット獲得可能、というオーソドックスなルール。
1988 TAXI
2ボールマルチが可能だが、マルチボールとジャックポットには相関関係はない、という当時としては珍しいルールの傑作マシン。5人の乗客をタクシーに乗せると時間性のジャックポットチャンス。Mark Ritchie 得意のコントロールゲートが使われている。乗客の中にはWilliamsのPIN・BOTがキャラクターとして登場しており、初期のタイプにはマリリン・モンロー似のMarilynも乗客としていたが、版権のためかLOLAと名称が変更された。フライヤーはMarilyn版とLOLA版の2種類が存在する。ミステリーやミリオンのフィーチャーもあった。
1988 JOKERZ!
2段構造のトップレーンを持つ、2ボールマルチマシン。ジャックポット、ミリオン、ミステリーという当時の流行のフィーチャーを取り入れたマシン。3ボール目にスコアが2倍になるという時間性のダブルスコアのフィーチャーがあった。
1989 EARTHSHAKER!
史上初のマシンが揺れるという、地震をテーマにしたピンボール。2ボールと3ボールのマルチが可能で、ルールとしては各々独立してはいるが2ボールマルチから3ボールマルチへの移行が可能だった。マルチボール中にジャックポットが獲得できる、というルールの頂点に立つといってもいい傑作マシン。随所にPat Lawlorの斬新なアイデアが詰め込まれており、まったく無駄がないフィールド構成は素晴らしい。ビルが沈むのは、最初の100台のみの仕様で、日本のロケーションテスト台はこのタイプだった。
1989 BLACK KNIGHT 2000
BLACK KNIGHTの続編でサウンドとボイスが素晴らしい。2or3ボールマルチが可能なバイレベルマシン。あるレターの完成で、Everything Litといういろいろなフィーチャーが一度に獲得可能になる、というフィーチャーを初めて取り入れた。
1989 POLICE FORCE
5匹の動物の犯人を捕まえるとジャックポット、というルールはTAXIに酷似している。ジャックポットと2ボールマルチとの関連はないが、マルチに関連して300万のビッグポイントが獲得できた。100万点が連続して取れるアンリミテッドミリオン、ミステリーに5クレジットという恐ろしいフィーチャーがある。最終ボールではシングルプレイのときはダブルスコア、複数プレイの時は、最も得点の高い人に追い付くというフィーチャーもあった。日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1989 BAD CATS
中央と左の2つのランプレーンがあるシングルボールマシン。中央がジャックポット左はアンリミテッドミリオンだった。最終ボール時だけは、左ランプの連続ショットで2000万点が取れた。日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1990 WHIRLWIND
Pat Lawlorの竜巻をテーマにした台で、スピニングディスクとバックグラス上に扇風機があった。2or3ボールマルチにビッグポイント(ミリオンorミリオンプラス)という流れの他に、ミニ・ゲームとそれを全て完成させたあとのビッグ・ゲーム、という概念を初めて取り入れたマシン。サウンド、演出ともに秀作である。
1990 ROLLERGAMES
Steve Ritchieによる3ボールマルチマシン。マグネットを使った演出やロックボールの視覚的効果も面白い。オービットショットとサードフリッパーからのランプレーン狙いは爽快。
1990 DINER
DINERとはアメリカの軽食を食べさせる店のこと。このマシンはバックグラスもサウンドも、まさにアメリカを感じさせる雰囲気を持っている。ルールもMark Ritchie得意の5人のお客に食事を出すとジャックポットチャンス。他のフィーチャーもバランスがいいピンボール。
1990 RIVERBOAT GAMBLER
ジャックポットがルーレットによる運次第というルールには違和感を覚えるが、他のフィーチャーでも地道に高得点を狙える。いろいろな意味で変わったマシン。
1990 FUNHOUSE
プレイフィールドにある人形の頭(ルディ君)が目を引くが、この口を狙わせてボールを入れることもできるという演出にはさらに驚く。Pat Lawlorはミリオンプラス、フレンジーといった新しい概念を次々とピンボールに取り入れていった。
1991 THE MACHINE BRIDE OF PIN・BOT
PIN・BOTの続編として「PIN・BOTの花嫁」が作られた。ロボットがメタモルフォシスするというテーマと演出が面白い。ロックポイントのパーツが目を引くが、10億点というビッグポイントが出現した。
1991 TERMINATOR 2 JUDGEMENT DAY
大ヒット映画TERMINATOR 2の版権マシンで、Williams最初のドックマトリックス・ディスプレイを採用した。ビデオモードという概念も初めて。ガンでターゲットを狙わせるというルールやスピーディーな展開はSteve Ritchieらしい。スーパージャックポットが登場し、その点数が大きい。
1991 HURRICANE
COMET(1985)、CYCLONE(1988)に続くローラーコースターシリーズ第3弾。今回は3ボールマルチで、マルチボール中にジッャクポット、というオーソドックスなルール。バックグラス・アニメーションも目を引く。
1992 THE GETAWAY HIGH SPEED U
HIGH SPEED(1986)の続編マシン。マグネットでボールをループさせるスーパー・チャージャーが視覚的に面白い。ルールはシンプルだが、ロケーションテスト台と量産台ではルールが異なる。シークレットモードを世に知らしめた。
1992 FISH TALES
釣りがテーマのマシン。シンプルで分かりやすいルールと、音楽の良さが光る。段階的にジッャクポットを取って、スーパージャックポットを積み重ねていくのがポイント。
1993 WHITE WATER
ミニ・ゲーム、ビッグ・ゲーム、マルチボール等がふんだんに盛り込まれたマシン。バックグラスにマシン名がないのは珍しい。バランスが取れたゲーム内容。
1993 BRAM STOKER'S DRACULA
フランシス・フォード・コッポラ監督の同名タイトル映画の版権ピンボール。赤いドットマトリックスが印象的だが、3種類あるマルチボールを重ねると高得点、というルールは斬新で意欲的だった。
1993 INDIANA JONES
大ヒット映画インディー・ジョーンズの版権マシン。新しいサウンドシステムを採用した。ルールが複雑になってきたことが目に付き、バグが残ったまま日本でもロケーションテストが行われた。ロムのバージョンがさらに注目されるようになって来た。
1993 STAR TREK: THE NEXT GENERATION
テレビ・映画で有名なスタートレックの版権ピンボール。ミニ・ゲーム中の目標達成がビッグ・ゲームの得点に関連するのが特徴。ビデオモードも重要で、シークレット・ビデオモードがある。
1994 DEMOLITION MAN
同名映画の版権マシン。変わったプレイフィールドとギミックがあったが、高得点を出すにはマルチボールが重要だった。
1994 THE FLINTSTONES
同名映画の版権マシン。徐々にピンボール市場の縮小が鮮明になってきた。ランプレーンを通ったボールがフリッパーに戻る部分の構造が変わっている。ギミックもコミカルなピンボール。
1994 RED & TED'S ROADSHOW
REDとTEDという名前の2人の人形の頭が印象的。ルールの基本は、ミニ・ゲーム+ビッグ・ゲームとマルチボールからなるが、複雑で難易度が高い。
1995 DIRTY HARRY
同名映画の版権マシン。Williamsは、これ以降1タイトルの生産台数が5000台を超えることはなかった。
1995 NO FEAR: DANGEROUS SPORTS
WilliamsでのSteve Ritchie最後のマシン。ランプレーンを通したボールを連続ループさせる構造がある。
1995 JOHNNY MNEMONIC
同名映画の版権マシン。ギミックには凝っているが、スコアのインフレが激しく得点バランスも良くない。
1995 JACK・BOT
PIN・BOTとほぼ同じプレイフィールドを持つマシン。ルールは、PIN・BOTよりかなり複雑化している。
1995 CONGO
同名映画の版権マシン。得点バランスが良いマシンだったが、ピンボール市場の縮小には抗しがたかった。
1996 TALES OF THE ARABIAN NIGHTS
Williamsがスコアのインフレに決別したマシン。ルールもシンプルで、市場には好感を持って受け入れられたが、業績の低迷に歯止めはかからなかった。
1996 JUNK YARD
ジャンクパーツを集めてロケットを作り宇宙に飛び出すというピンボール。鉄球がぶら下がったクレーン、水洗トイレ、犬小屋、バスなどのギミックも楽しい。
1997 MEDIEVAL MADNESS
Williams最後のヒットマシン。難易度は高いが非常に練られたルールは傑作。この様な面白いマシンをリリースしても業績が改善しないところに、Williamsだけでなくピンボール市場全体の苦しさが分る。
1997 NO GOOD GOFERS!
WilliamsでのPat Lawlor最後のデザインとなったマシン。ゴルフ場のモグラがテーマ。Pat Lawlorの力を持っても、ピンボールの苦境を打破することは難しくなっていた。
1998 MONSTER BASH
ユニバーサル映画のモンスター達が登場する版権マシン。Williamsのレギュラータイプ最後のピンボール。マーケットはすでに、良いピンボールならばヒットするという状況ではなくなっていた。
1999 STAR WARS EPISODE 1
WMSが起死回生を目指したPINBALL2000シリーズの第2弾。映画スターウォーズの版権マシンで再起を狙ったが、販売は不振でWMSはピンボール市場からの撤退を決意した。Williams最後のマシンとなった。


不許複製 T.P.O.